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性交渉がなくてもかかってしまう性病とは?

2019年10月24日

性病の病原体の多くは宿主(人体)から離れると短時間で死滅してしまうため、空気感染や飛沫感染をすることはありません。病原体は人体以外では生きられないので、密接な接触をともなう性行為や疑似性行為がなければ他の人に伝染することができないケースがほとんどです。そのため、トイレの便器や日用品などを通して感染することはありません。性病の中には人体から離れても水分があれば生き続けられるものがあり、性交渉以外でも他の人にうつってしまう場合があります。

トリコモナス原虫は乾燥に弱いので、空気中に出ると短時間で死滅してしまいます。トイレの便器や日用品を共有したとしても、きちんと清掃をして清潔に保たれていれば他の人に伝染する恐れはありません。ただし水分があれば一定時間は生き続けることができるので、プールや使用済みの湿ったタオルなどを通して他の人にうつってしまう場合があります。

トリコモナス原虫は乾燥に弱いだけでなく、熱にも弱いことが知られています。41℃以上の環境では短時間で死滅するので、共同浴場の浴槽を通して感染する可能性は低いと考えられます。ただし温度の低い浴槽やプールであれば水中でも生き続けることができるので、注意が必要です。共同浴場や学校・スポーツ施設のプールは消毒剤が使用されているので安全ですが、消毒が不十分だと伝染する危険性があります。家庭でビニールプールを使用して乳幼児に遊ばせる場合に感染する恐れがあるので注意しましょう。

トリコモナス原虫は犬や猫の体内で寄生することが知られており、ペットの排泄物を通して人に伝染する可能性があります。トリコモナス原虫が子犬や子猫に寄生すると下痢などの症状を発症しますが、成犬や成猫は無症状の場合があるので感染に気づかない場合が多いです。室内でペットを飼育している場合は人間と動物の間でピンポン感染をするケースがあり、抵抗力の弱い乳幼児がいる家庭では特に注意が必要です。

梅毒も性交渉以外で他の人にうつる恐れがあり、特に感染後3年以内(第1期または第2期)は伝染力が強いことが知られています。梅毒に感染すると皮膚の表面にしこりができ、この部分から病原体が排出されます。キスや肌の密着などで患部と接触した際に、他の人にうつる危険性があります。

性病の病原体は熱や乾燥に弱いので、性交渉以外で他の人にうつってしまうケースは稀です。それでも一部の病原体は性交渉以外でも他の人に伝染する場合があるので、注意を払う必要があるでしょう。