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トリコモナスは症状がない?特徴や感染経路を教えます

2019年09月18日
ウィルス

トリコモナス症は男女ともに感染・発症する性病のひとつで、病原体はトリコモナス原虫と呼ばれる単細胞の寄生虫です。トリコモナス原虫に感染すると男性・女性ともに生殖器で炎症が起こりますが、痛みなどの自覚症状が出にくいという特徴があります。トリコモナス症を発症しても男性・女性共に自覚症状が出にくいので、性病検査を受けて発覚するケースが多い感染症のひとつです。

男性がトリコモナスに感染すると、病原体は尿道・陰茎包皮から前立腺や精巣に進んで寄生します。感染して発症すると尿道炎や前立腺炎を起こしますが、痛みや痒みなどの自覚症状が出ない人がほとんどです。炎症を発症すると尿道から少量の分泌物が排出される場合がありますが、痛みなどの症状がないので気づかずに放置されるケースが多いです。潜伏期間は10日前後ですが、発症しても気づきくいので感染経路の特定が難しいという特徴があります。

女性がトリコモナスに感染すると、病原体は膣や子宮頸部に寄生して炎症を発症します。約半数は自覚症状がなく、炎症を起こしても痛みなどの症状で病気に気づかない人がほとんどです。女性が発症した場合は泡状で悪臭の強いおりものが出たり、外陰部の痒みなどで病気に気づく場合があります。人によっては感染してから発症するまで長い潜伏期間があるので、感染経路を特定することができないケースが多いです。

トリコモナスの主な感染経路は性交渉で、精液や膣分泌液中に含まれる病原体によって人から人に伝染します。性交の際に男性がコンドームを着用することで、感染を予防することは可能です。トリコモナス原虫は乾燥に弱いですが、水分があれば人間の体から離れても長時間にわたり生き続けることができます。そのため、性交渉以外で感染するケースもあります。治癒した後も再感染をすると再び発症するので、再発を予防するためにはパートナーと一緒に治療を受けることが大切です。

トリコモナス症の治療方法ですが、フラジール内服錠という薬を10日間にわたり毎日服用します。フラジール錠(250mg錠)を1回1錠を1日2回に分けて飲むことで、体内に寄生した病原体を死滅させる効果が期待できます。症状が改善したとしても、病原体が体内に残存しないようにするためには10日間にわたり薬を飲み続けることが大切です。確実に病原体を死滅させるために、原則として女性は膣剤と併用します。膣剤は局所的な効果が期待できますが、尿道に寄生した病原体を死滅させるためには内服薬が必要です。